特別お題「わたしの2022年・2023年にやりたいこと」
はてなさんの特別お題。久しぶりに書かせていただきたいと思います。
2022年初め、私は疲れていた
人に全く話していないのですが(なんなら親も友人も知らない、不思議だね。)、2022年の頭は職場を休職していました。2021年末にかけて仕事が立て込んでいて、ひとつ大きなイベントが終わった途端気が抜けて起き上がれなくなってしまった。これは比喩表現ではなく事実。会社はそういう人間に慣れていて、「中途半端に休んでまた無理をするよりは、診断書をもらって腰を据えて休みましょう」と言った。その通りにした。
休んでいる間のことは不思議と全く覚えておらず、ただめっちゃくちゃハリポタを摂取してたな…実はシリウスの死を引き摺りすぎて『謎のプリンス』と『死の秘宝』を観ずに止めていたのですが、映画を観て、その後原作全巻再度読み込んだ(Kindle Unlimitedありがとう)。そして職場復帰の直前、思い立ってひとりでノープラン京都に出掛けてみた。旅はマルチタスクだから、どこに行くか、どこに泊まるか、今日なにをして、なにを食べて、どのように1日を過ごすか、その決断の連続だから、ものを考えられるモードに自分を戻すにはぴったりだと思った。そして私にとってはなによりの癒やしだから。結果、いつもの自分のリズムを思い出して、人生に好きな街が増えました。今までの私には、京都は高嶺の花というか、「みんなが憧れているけど自分は尻込みしてしまうところにいる先輩」のような立ち位置だったんだよね。今はちょっと話せる距離感になった気がする。
大変ありがたいことに、職場復帰した後も仕事は山のようにあり、事業的にめちゃくちゃ重要度の高い案件もなぜか私の担当になり、約3ヶ月必死に働いていたらいつの間にか冬は終わり気づいたら春というには暖かすぎる日々が訪れていた。そして、約2年半ぶりに海を越えた。
止めていた呼吸を再開するように飛び回った2022年
「世の中が落ち着いたら、最初にどこに行きたいですか?」2年半何度も聞かれた質問だけど、実際に訪れたのは、一度も答えに挙げたことのないドイツだった。人生ってそんなものだよね、となんだか可笑しかった。思ってもみなかったことが不意に訪れる、その連続が人生である、と31歳の私は解釈している。2年半ぶりの海外旅行は、思えば過去最大にヘビー級で、5万円のライブチケットを買い、各種書類を取り揃え、ホテルと航空券を手配し、フェス仕様の行き帰りルートを調べ…そんな事前準備を乗り越えて、まずは11時間のフライト、4時間の中東トランジット、もはや短く感じる6時間の空の旅、5秒で終わった1万2千円のPCRテスト、マスクの存在しない異国の街、好きなだけ声をだし歌い踊る5万人の観客、と、濃厚すぎる経験と感情を私にくれた。ついでに、おまけのように「推しとの同乗フライト」という面白すぎるエピソードをくれた。ドバイのビジネスラウンジに繋がるエレベーター前で、円になって「おつかれさまでした!」のやりとりをする推しとスタッフたちを見て、私も自分におつかれと声を掛けた。
一度重めのタスクを処理すると脳と感覚が麻痺するのは当然で、この刺激を癖にしてしまった私は、この3ヶ月後にひとりでLAに旅立つのです。その1ヶ月後には韓国へ。まわりももはや私に呆れているのか感心しているのか分からないが、本当に誰もなんにも言わなかった。「更新楽しみにしているね」ぐらいである。私も、ひとりで過ごした楽しい時間を、SNSで気軽に見せられるこの現代の仕組みが心底楽しい。手紙や日記や、なにか創作物に落とし込めたらその方が素敵だと思うけど、私にできるのは自分が見たものや感じたことをできる限りそのまま写真や文字で残すことぐらいである。それらを後で見返す自分が一番楽しいように残すだけ。時間や経験や記憶の積み重ねが人生であるけれど、私はできるだけ幸せな人生を送りたくて、そのために素敵なものを選んで、集めて、愛でたいんだな、と忙しい旅の中でぼんやりと考えた。
家を買う、2022年こんなことになるなんて思っていなかった
家を買った。単身で都内に自宅マンションを購入した。それ以下でも以上でもない。きっかけは、梅雨に新卒同期の女性陣が久しぶりに全員揃った集まりがあり、その中で一番建設的で大胆な女(彼女はいずれ政治家の妻になる)に「絶対にマンションを買った方がいい、それも独身のうちに」と熱弁されたからである。詳細は省くけど、確かな論理と勢いがあった。勢いが凄かった。それに感化されて「買う!」と叫び、そのまま「マンション買う」という名前のグループトークを作成した。早速情報収集を開始し、初夏に友人の紹介で2社不動産仲介会社に相談し、18軒内見、ある日新着物件に上がった物件をすぐ見に行きその日に申し込み、トントントントン話が進みローンが通り契約が完了し、気づいたら鍵を受け取っていた。引っ越しも何とか終わらせた。そして気づいたら2ヶ月半住んでいる、今に至る、である。
前の家にはもう11年住んでいていい加減に飽き飽きしていつだって引っ越して良い状況だったのと、マンション購入の初期費用を賄えるだけの蓄えがあったこと、その他諸々の事情を鑑みても今が私にとってのタイミングだったのだと思う。転職も、恋愛も、世の中のあらゆることがそうだと思うけど、結局タイミングが重要で、合致してトントン話が進むことが縁だし、もっとロマンチックに形容すると運命なのだと思う。縁があって、今この部屋で2022年最後の1日を過ごしています。約50平米の素敵な容れ物の中に、私が選んで持ち込んだものだけが存在している、私のおうち。たまらなく愛おしくなる。
なにをするか分からない2023年
「2023年、なにがしたいだろう」と、この数日ずっと考えている。答えが出ない。そもそも先々の目標を決めるのが苦手なのである。いつだってその瞬間の感情に突き動かされて行動しているような気がする。
でも思えば2022年だって何も目標を定めていなかったし、もっと言うと自分がこの先どうするのか何も見えていなかった。ただ漠然と不安だったのに、それがここまで色んなことを選んで決断して自分で自分のことをなんとか出来たのだから、おそらく来年だってそうだろう。より良くなりたいとも今より成長したいともそんなに思わないけど、好きなことをしていて欲しい。自分で選択できる人間ではありたい。
余談だけど、最近会社の後輩のガールズとごはんに行ったときに「人生で叶えたい野望って何ですか?」と訊かれて、「私はゆるふわに生きてるので野望とか無いんだよ」と咄嗟に答えたのだけど、その返しで「でも、先輩はきっと50代、60代になっても人生を楽しんでると思います」と言ってもらったのがとても嬉しかった。そんなふうに思ってもらいながら生きてるの、とっても幸せだもんね。
皆さまも、今年も1年ありがとうございました。今年は全然ブログを更新しなかった。笑 2023年もそんな感じだと思います。よくInstagramのインテリアアカウントをやったら?とご提案頂くのだけど、自分が絶対に飽きるので多分やりません。2023年も色んなシーンで付かず離れず良い距離感でインターネットのお付き合いができますと幸いです。
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