エンタメ至上主義

迷ったら楽しいほうに舵を切る人生

ガルプラ/イカゲーム/あした死ぬには、/リョーマ!/珈琲いかがでしょう

最近のエンタメ雑記です。とはいえ、最近の私は映画館や劇場に足を運ぶ習慣がすっかり絶えてしまいまして、もっぱら自宅のテレビ画面で摂取をしているのに加え、これは元々そうなんだけど「新しい作品を次々に観る」よりも「一つのものをしつこく繰り返し観る」習性があるんですね。なので話題作にもそこまですぐに手を出せず。最近ネトフリで観ているのもセリングサンセット(3周目)と大豆田とわ子(おそらく4周目)ともはや何度観たかも分からないTRICKだもん。

そんな日々なのですが、「Twitterの140字ではまとめきれないしわざわざ呟きたくもないが、でも何か書いておきたい。残しておきたい」という作品だけ言葉にしておこうかなと。自分の中できちんと昇華しておきたくて。

 

GIRLS PLANET 999

現在Abemaで毎週(金)に配信中。韓国発のガールズグループオーディション番組。来週最終回、生放送でデビューメンバーの9名が決定します。

もうね、全然観る気なんてなかったんです!!! 私、オーディション番組には懲り懲りですので…(生活が変わってしまうという意味で)でもねぇ、YouTubeでENHYPENのI-LAND時代のパフォーマンスを観ていると配信チャンネルが同じなものでサジェストでガルプラ動画が出てきちゃうんですね。それでステージだけ観ていたらやっぱりみんな素敵なわけで、繰り返し観ているうちに「この子達は今どうしているの?」と気になってしまい…元々Abemaに加入しているからいつでも観られるし…(まんまとMnetのYouTube戦略に嵌ってしまっている)

ガルプラの番組企画としての一番の特徴は「CELL制・日中韓合同オーディション」という点だと思いますが、日中韓各国33人の少女たち(これ番組で定義して参加者自身が「少女たち」と口に出すのなかなかだと思う)合計99人が参加して、各国JCK1名ずつの3人組=CELLを組んで、番組中盤までは一蓮托生状態で進みます。このオーディションも御多分に洩れず盛り上げのために視聴者投票でデビューメンバーが決まるわけだけど、このCELL制度&最終回直前まで各国ごとに投票できる人数制限があるシステムがだいぶ曲者で、毎回順位が全然読めない。いや、このシステムでいる内は読めるのですが(実力者揃いのKグループは票が割れ、上位に票が固まるJCは投票数が多くなり順位が上に行きがち)、最終回だけは国の制限なく1Pickになる&韓国在住者の投票価値が上がるため、おそらく最終的なTOP9(デビューメンバー)は、これまでの順位など全く参考にならないぐらいにぐちゃぐちゃになると思うんですよね〜…。システムの癖と運営側の編集策略ありすぎだろうと思いつつ、曲も参加者も良く毎週楽しく観てしまっているのも事実。ここまで楽しませてもらっているのだから、きちんとデビューCDは買わせていただきます。最後まで私は投票に参加しませんが、同じく観てる方はデビュー後まで彼女たちの夢を見守りましょうね。

ちなみに私はこの辺りのステージが好き。

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キムダヨンが凄く好きなんだけど、第1話からもうずっと「この子を絶対デビューさせる」という運営意図と演出が強すぎて、微妙にそのストーリーに乗り切れないというのはありますね…ラスト1位展開がかなりあり得ると思う。(いやそんなことを言ったらあなたI-LANDはどうだったんだ?と言われるともう何も言えないが…笑 ガルプラを観ることでMnetへの理解度が上がりお陰でI-LANDの解像度も一段上がったのでそれはとても良かったと思ってます。視聴者を盛り上げることと「売れる」グループを作り上げることの間を縫うのは難しいな。Mネは強引に傲慢にやり通しているが。)

 

イカゲーム

話題作を話題なうちに素早く観られた数少ない例。○△□。デスゲーム作品が結構好きなようで、気づけば有名作はあらかた観ている状態なんですが、イカゲームの視聴者数が桁違いな理由は分かる。キャッチーだもん。肝部分は「ゲーム自体」ではなく「韓国の社会問題」「(世界中で今最も共感を集めるであろう)貧富格差」をきちんと描いているところで、視聴者の関心が集まっているのもそこでしょうと思う。だから、日本のデスゲームものと比較するトレンドはかなりナンセンスというか監督も影響を受けたとインタビューで答えているし、そもそもの近年の韓国作品の盛り上がりからのパス、という要素もあるわけでそういう風潮にはなんかなぁと思う。ちなみに、よく比較に挙げられる同じくNetflix作品の『今際の国のアリス』も凄くきちんと面白いんです。栃木の足利に作られた「渋谷スクランブル交差点を再現した巨大スタジオセット」でリアルな無人の渋谷を表現しているのとか、本当にネトフリマネーよ良いもの見せてくれてありがとう。

※あと個人的に、イカと今際の比較ポイントで「ゲームルールの複雑性=イカゲームは単純な子供時代の遊びを活用しているから広く受け入れられた」論を見ていると、その昔『デスノート』と『コードギアス』が同時期にアニメ放送していた時期に、「ギアス能力の仕組みは、“ノートに名前を書いた相手が死亡する”に比べると複雑すぎてオタクウケ作品を脱せなかった」と評されていたのを思い出しますね。別にどっちが良いでも悪いでも無いだろと思います。

ちなみにちなみに、イカゲームのメインキャラクターの1人セビョクと私が応援しているアイドルグループENHYPENのニキくん(15歳の天才日本人ダンサー)の顔がそっくりという件、本人にもしっかり届きましたので、よろしければ下記インタビュー動画をどうぞ。他のメンバーに「シーズン2狙っていこう!」と言われてる。笑 いや、弟は作中にもう居るねん。

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あした死ぬには、

Kindleのサジェストから購入。既刊3巻。42歳独身主人公、映画宣伝会社勤務、最近更年期障害の症状が出てきた。「40代の壁」を描くオムニバス作品。…という主題なのですが、なんだか凄くズーーンとした気分の時にたまたま見つけて一気に泣きながら読んだ。別に作品の展開で過度に泣きを煽られている訳ではなく、私が勝手に自分の生活とリンクさせて涙を流しているだけである。「どうするのが正解だろう」と、最近よく、考える。

主人公の後輩、冷静で判断力もある28歳の三月ちゃんが、得意先の憧れの女性の自死にショックを受けて一週間会社を無断欠勤するシーンがあるのだが、私も似たような繊細さがあるというか、世に対して「そんなものなのかよ」と思う体験が、社会人になってからは特に多くてはぁ〜〜〜とため息をついてしまった。でも、今の私なら無断欠勤はしないな。数日間、ふとした瞬間に思い出して息を止めてしまうくらい。そのぐらい鈍くなっている自分もいやだ。

主人公の中学時代の同級生、塔子は20代早々に結婚して専業主婦になり、一人娘の大学進学を機にパートとして働くことに。この作品、おそらく読んでいる殆どの人が「塔子が羨ましい」という感情を抱く作りになっているの、ずるいよ。私もあと10年、20年歳を重ねたときに自分のことをほどほどに理解して一緒にコミケに連れ出してくれる子供、欲しいなぁ。全然結婚なんてしたくないんだけど。そういえば、20代になって年に2~3回は一緒に旅行をしたり遊びに行ったりする相手である私の母が、去年あたりかな?電話口で「あなたは娘だけど、もう友人のようで私の一番の理解者なのだから死なれたら困るのよ(この時はちょうどコロナ感染や外出自粛による鬱症状を心配されていた。)」と言い出してびっくりしたのを思い出した。ちなみに私はもの凄く体が丈夫だし精神的な病を患ったり定期的に摂取している薬も無いほどなのだが、彼女は東京に住む人間の鬱リスクを常に心配しているのである。悪しからず。

いや、全く作品感想ではなくて申し訳ないな。作中では30代は割とイケイケの存在として描かれているけど、実際の30代(というか私)はそうでもないよ悩みまくってるよ〜〜〜と思いながら何度も何度も読んでおります。2間に収録されている雁須磨子先生とよしながふみ先生の対談も面白い。ここから半分だけ読めます。

 

リョーマ!The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様

リョーマ!も観れました。前述の通り劇場から足が遠のいてしまってなんとなく「観に行けないかも、」と思っていたのだけど、人からムビチケを頂くというミラクルがあり、全然人気のない日本橋の東宝シネマで鑑賞しました。日本橋に行ったの「ミッドサマー』以来だな。(ひらりささんと2人で映画を観るという不思議体験だったんだけど時間がなく観るだけ観て速攻別れた記憶が…)

許斐先生のハッピーメディアクリエイターぶりを感じる脳トリップ作品でした…直前に、最近また学園祭の王子様(テニプリの乙女ゲームです)をプレイしているという大学の後輩と「ジャンプ作品は血縁の物語が多いから最終的にヒロインと主人公がくっついて次世代に繋ぐ展開が多すぎる」という話をしながら観に行ったので、あまりに桜乃ちゃんがヒロインをしていてずっと笑っておりました。何十年前のファンブックのネタ(好みの女の子のタイプ)を昇華してるんだ…やめてくださいすぐ隣にまだ当時のゲームをプレイしているオタクが居るんですよ!?と思いながら…。学園祭の王子様かは覚えてないけど、コナミのあのゲーム群の中では結構あの好みのタイプが各キャラの脚本上で使われてましたよね?

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あとおそらく観た全員が言っているだろうからわざわざ言及したくは無いのだけど、柳生がたしけのスペオキすぎて(腹筋が)辛い。な、中の人がミュージカル俳優だからですか?あとテニプリの長い歴史の中でもまだ観たことないプレイスタイルが見られるので、まだ観ていない方はぜひ。普通にミュージカル映画として楽しい。現代らしくラップバトルをするリョーマも見られます。

 

珈琲いかがでしょう

これを書いている今、観ています。原作漫画は読んでいるのですが、ドラマ放送当時は特に触れず。ついさっきNetflixでたまたま、ストーリーも分かるし流し見するか〜と1話を再生したら、何これめちゃ良いドラマ化ですね。なにが良いってキャスティングが良い。主人公の青山さんに関しては当時「中村倫也か〜」なんて思っていたのだけど、実際にみるとハマっているのに加えて各回ゲストがめちゃ良いね。とにかく真面目な女子垣根ちゃんに夏帆、無難を選んでしまうベージュカフェラテさんに貫地谷しほり、だめになったアーティストに臼田あさ美…と「わかるぅ!!!」と唸ってしまう人選。特に、ep4で原宿を歩いている臼田あさ美を見た瞬間に あぁ…!となってしまいました。私が作者のコナリミサトさんの漫画を初めて読んだのは、雑誌『CUTiE』に載っていた『ヘチマミルク』なので。懐かしいカルチャーの香りが脳にぶわぁ!と広がってたまらなくなりました。あと磯村勇斗な。これ以上のキャスティング無いでしょう、センスの良さよ…。

 

 

最近はこんなところかしら。もうちょっと色々な作品に触れたいなぁと思いつつ、新しいものを飲み込むには体力が必要な気がして(本当はそんなに重く考えずとも良いのも知ってる)、次々とは手を出せないのだけど。いまはAmazonプライムのバチェラー4が楽しみです。またいくつか溜まってきたら書くかも。