昨年の広島ひとり旅、2日目。
1日目はこちら。
この日は朝から宮島へ移動。前日早めに休んだので、気持ちよく起きられました。平日の通勤時間帯を少し外して、9:00頃に出発することに。広島の街中を走る路面電車、初体験。ずっと乗りたかったの!
「八丁堀」→途中でJRに乗り換えて→「宮島口」まで。約1時間。
そしてフェリーで約10分。船で移動してようやく、本当に島に向かっているんだなぁという心持ちになってくる。雨で身体が冷えたのでホットの紅茶を飲みながらゆらゆらと。久しぶりに飲んだけど、しっかり甘くて美味しいなぁ。
あっという間に到着!こちらが宮島の玄関口。雲は分厚いけど、だんだんと雨の匂いが薄くなってきました。
気ままに贅沢な時間の使いかた
宮島での宿泊はこちら、「ホテル宮島別荘」さん。フェリー乗り場の目の前です。
今回の広島のホテル選びはちょっと面白くて、というのも、実は旅立つ2,3週間前まではスペインのバスクに行こうとしてたんですね。そのつもりで頭のなかで組み立てていた予算計画があったんだけど、さすがにヨーロッパに飛び立てる情勢ではなくなり、成り行きで広島行きが決まり、尾道で「まさにこんなところに泊まってみたかった!」な一目惚れ宿を見つけてしまったんだけど、そこが3泊で1万円もしないゲストハウスで。帳尻を合わせるように「少しお高めな宿にも泊まりたいな」気分になり、宮島ホテルは「一人でする贅沢」をテーマに決まりました。笑
チェックイン時間前だけど、荷物を預けてラウンジは自由に使って良いとのことだったので、ゆっくりお茶をしながら読書を。ラウンジの雰囲気がとっても素敵。
ひとりで少し良いホテルに泊まって、ゲストラウンジを独り占めしながら本を読む午後。
— 菜子 (@07250226no) 2020年3月10日
こういう時間とお金の浪費がだいすき☺️ pic.twitter.com/FfFd413II2
ガイドブックがあったので、翌日からの尾道の下調べもここで。毎回そうだけど、旅に出る前まではあんまり調べないんですよね。前日〜当日に行きたいお店をさらっと調べて、あとは動きながら決めてしまう。
半径500mのなかの冒険
気付いたらうっすらと晴れてきたので散策へ。滞在中、ホテル ー 表参道商店街 ー 厳島神社の10分の道のりを何回歩いただろう。人気の少ない観光地ってこんなに歩きやすいんだなぁとしみじみとしながら。
観光地の商店街の雰囲気やお店ラインナップってほぼ同じよね、と思いつつ、このりらっくまの可愛さには抗えず。ずるいな〜
そして、完全にリサーチ不足でこんなに鹿がいる場所なんだって知らなかった。修学旅行の奈良ぶり、人生2度目の鹿との戯れ。
余談ですが、KPOPはメンバーそれぞれに動物の絵文字が充てがわれてアイコンになったりするのですが、私の推しは鹿ちゃん🦌なので最近動物モチーフのなにかを選ぶときは鹿を選びがちな私です…生活を支配されている…(人は生活の中でその対象物のことを考える時間が多ければ多いほどより好きになってしまうらしいので、本人たちが関係ないところで思い出す要素を散りばめてるのもやはりやり手だと思いますね)まぁこの時の私は、2020年の夏にKPOPにのめり込むことなど知る由もありませんふふふ。
千畳閣で背徳感のある眠りを覚える
鳥居が見えてきました。なぜそうしたのかはもう覚えていないんだけど「厳島神社には明日の朝参拝しよう」と考えた私は、そのままお隣にある豊国神社(千畳閣)に登ったのでした。
すぐそばに五重塔、そして厳島神社と宮島の風景を一望することができます。だんだんと晴れて暖かくなってきて、言葉にできない気持ちよさでした。
畳が857枚敷ける程の床面積だという千畳閣。「こんなことして良いの?」と思いつつ、周りの人がしていたので、ここでお昼寝をしてみることに…!神社の床でお昼寝するなんて、人生初です。足を外側に投げ出して、隅っこで控えめに横になりながら目を閉じると、もう波の音と木々と風の音しか聞こえない。おそらくこのシチュエーションだけは400年前だって変わらないだろうから、タイムスリップしたような気になる。3月の海風は冷たくて、長時間横たわっていられないのだけど、つい離れ難くて帰るころにはすっかり冷えてしまった。
*このブログを書きながら調べていたら、宮島に住んでいる方達の観光案内記事をいくつか見かけて、そこに「小さい頃よくここで昼寝をしてました」という記述を複数回見たので、宮島で生まれ育った人はみんな同じことをして過ごしているんだろうな。図らずも同じ気持ち良さを味わえて幸運でした。
表参道グルメ
揚げもみじ。もみじ饅頭はよく人へのお土産に購入しているけど、揚げたのは初!広島の人に好きな名物を聞くと「揚げもみじが好きです〜」とおすすめされる率が高い気がする。
意外にコロモ部分がお惣菜っぽいというか、甘さが後から来るので口に入れた瞬間がトンカツっぽくてびっくり。うまうま。
ぺったらぽったら。これ本当に美味しい。ほんっとうに美味しい!!(興奮)牡蠣か穴子を乗せて、醤油だれを付けたもち米入りの焼きおにぎりなんだけど、何個でも食べられてしまう美味しさです…。
注文するときにお店のおばあちゃんと話ししてたら、「あいにく大鳥居が改修中だけど、でもあれは70年ぶりの改修だから、私もお姉さんもこの状況に立ち会えるのは多分この1回だけなのよ」と教えてくれて、実は大鳥居が改修中なのをこの時初めて知ったのだけど笑(気にしてもなかった)、素敵な考え方で、そう言われると良いときに来たなぁと素直に思いました。
海辺でもぐもぐ。私の後ろで注文したカップルも同じく海辺に来て、写真を撮っていていざ食べようと思った瞬間にカモメが飛んできて一個丸ごと持って行かれていて、「👀!!!」←その場の全員こんな顔になってしまった。牡蠣は分かるけどカモメってお米食べるんだ…めっちゃ早ワザでした。「こんな事ある!?」と2人で大笑いしていたので気の良いカップルでしたね。
いよいよチェックイン!
チェックインしてお部屋に着くまでのドキドキ、大好きな瞬間。今回のお部屋はこんな感じです。
お部屋にチェックインしたのだけど、さすがに、さすがに一人で泊まる宿じゃないな………!!!と衝撃を受けたので一緒に笑って🤣🤣🤣 pic.twitter.com/44ZyZm3cIS
— 菜子 (@07250226no) 2020年3月10日
さすがに想定外の広さ。ベッドが3つあるなんて!笑 夜どこで寝るか迷って、結局真ん中のベッドでできるだけ身体を大きく広げて寝た気がする。
お風呂に行って暖まってお部屋で軽くPCを広げました。畳張りの温泉、展望付き。この後夜にも入り直したし、明朝も長風呂しちゃった。
「大人のための宮島の我が家」がコンセプトのこのホテルだけど、本当にどこに居ても居心地が良かったな〜。宮島に宿泊する方、ぜひ検討案に入れてください。
宮島は夜の顔も美しい
もともと人が少ない時期なのに加えて、夜はさらにグッと人気がなくなります。この状況が贅沢だなと思いながら夜のお散歩に。街の灯りが遠いね、向こうから見たらこちら側の光なんてささやかだろうな。
晩ご飯はこちら。広島といえばの穴子飯。
陶器の入れ物が萌えますね。身がふっくら、やわらかくてあたたかくておいしい〜。穴子を食べながら戦争をするの、人類には不可能だな。幸せな気持ちになってしまうから。
お腹がいっぱいになってしまったので、腹ごなしも兼ねてしばらくお散歩。波の音を聞きながら海沿いにどんどん歩いていたら厳島神社の鳥居を潜っていたのだけど、夜もこんなに自由に入れるんですね。本殿には入れないけど、その手前までは来れちゃった。昼間よりも水位が上がって、こんなにすぐそばまで海がきてる。不思議。ここは神様も居心地が良いだろうな。
そんなわけで、このシチュエーションを満喫すべく、2016年の『ミュージカル刀剣乱舞』厳島神社公演の映像をここで観ました。いやー舞台としてここに立つの、想像するだけでゾワゾワする。それだけ雰囲気がある場所なんですよね厳島。来てみないと分からなかったけれど、ここに何度でも来たくなる気持ちがもう分かるようになった。神様に近い場所だと思う。
これが改装中の大鳥居。そう見えるようにと苦心の結果だと思うけれど、これはこれでとても綺麗。「今しか見れない」の価値が確かにある気がする。
人気のない境内で一時間ほどゆっくり過ごして鳥居を潜ったら、笑っちゃうほどの満月が出ていた。誰とも一緒に分かち合えかったけど、一人で痺れるほどに状況に感動していました。素敵な夜だったなぁ。
おまけの帰り道。
夜の商店街。
— 菜子 (@07250226no) 2020年3月10日
「人がいなくなってしまった世界みたいだなー」と思いながら歩いていたら…😂 pic.twitter.com/ylnVtkud2E
違う世界にいたかのような数時間でした。あんなに他人の居ない世界、もう味わえないかもしれないなぁ。
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2日目はここまで。3日目にはまた移動をします。名残惜しくなってしまうくらい、好きな場所が世の中に増えていくのは良いことだね。次の日もまた素敵なものを沢山見ます。(予告)