エンタメ至上主義

迷ったら楽しいほうに舵を切る人生

KPOPグループにハマって半年、気づいたこと雑記

ブログでもちょいちょい触れているし、Twitterに至っては最近その話題が80%を占めていて、フォロワーさんにも「なにやら様子がおかしいな…」とだいぶ気づかれている頃だと思う。わたくし、昨年夏からKPOPにハマってしまいました。

そもそも人生で一度もアイドルというジャンルにハマったこと(=お金をかけたこと)がない!と豪語していた人生なのに、20代の終わり際にとんでもないものに手を出して…いや足を突っ込んで…いや手足からなにから心臓まで、ズブズブと絡めとられてしまいました。KPOP、外側から見ているだけでもかかるお金やカルチャーやらが凄そう…と遠巻きに思っていたのですが、実際に体験してみるとなんかもうマジ凄いっす。お金のかけ方と動きの早さとビジネス的な判断の割り切り方に圧倒される日々です。なので今回は、この半年のうちに私が体験したこと、感じたことをありのままに書いていきたいと思います。

あくまで1グループを追ってみて驚いたことを主観的に書き残していくだけなので、「それはKPOPではなく、ビッヒ(事務所)の特異性だよ!」ということも多々あるかもしれません。笑 他グループのことはほぼ知らないので「うちはこうですよ!」というのも教えてもらえると嬉しい。

ではでは、こちらから。

 全ての始まり オーディション番組『I-LAND』

gxyt4.app.goo.gl

夏にね、スケオタ兼ARMY(BTS先輩のファンの名称です)の友人が「元フィギュアスケーターの子が出てるから一緒に観ようよ」と誘って来たんですよ。その一言で「え!スケートも滑れて歌って踊れるって、そんなのプリティーリズムじゃん!?」と思ってしまって…オーディション番組なんて無駄に感情移入するし辛いし若者の涙を気軽に消費したくないんですが、この夏は虹プロを観てしまったことで視聴ハードルが大幅に下がってしまって(I-LANDが日本視聴率良かった要因の7割はこれだと思ってる)、うっかり観ちゃったんですよね。忘れられないあの夏。土曜の夜から観始めてほぼ徹夜して日曜の夜気づいた時にはノグリを作って食べていた…(※異常にインスタントラーメンとピザが食べたくなる番組なんです。)

『I-LAND』という番組の特異性は色々あれど、訴求点を抜き出すと①日本人が3人出ている、②施設建築費だけで7億円、総製作費20億円という巨大予算が投下されている、③前半は自分たち自身で脱落者を決める・後半は180超の国のグローバル視聴者投票&プロデューサー評価により順位が決まる超ストレスフルなサバイバルシステムというところですね。あと、デビューの段階になって「あれは『約束のネバーランド』がモデルだった」「総合プロデューサーが虚淵玄が好き」など、心がザワつく諸説が出て来て日本のオタクなヌナたちが頭を抱えておりました。自分のお気に入りの美少年を箱庭に集めて好き勝手すな。監視カメラの映像を全世界に流すな。ちなみにI-LANDにいる間はスマホの持ち込みができずテレビもネットも無く、21世紀の10代が3ヶ月間強制デジタルデトックスしていたという点でも過酷である。

そんなわけで悲喜こもごもあり、心配過ぎて幾度の眠れない夜と体重減を経験しながら、私の推しは見事デビューを勝ち取りました。

7人組グローバルアイドルグループ「ENHYPEN(エンハイプン/エナイプン)」 

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enhypen-jp.weverse.io

デビュー曲、まさかの萩尾望都っぽい衣装を着て、吸血鬼モチーフです。MVも鼻血たらりから始まります。「デビュー曲なのに暗すぎるのでは」「作品ファースト過ぎてメンバー個々の個性が薄い」などなどいろんな意見を見かけましたが、個人的には「これがやりたかったから『I-LAND』だったんだね…!」とひたすら納得&ド好みで死にそうでした。あと、私も自分が観たいものを作るために20億円かけられるオタクになりたい。

youtu.be

デビュー本当に本当におめでとう!みんなのおかげで、私いま毎日が楽しい。世界が輝いて見える。夢をあきらめないで叶えてくれてありがとう。Thank you for coming into my life…!泣

…というわけで、本当に今日々が幸せすぎて怖いのですが、ここまでの彼らの&私のスケジュールこんな感じでした。

 

番組〜デビュー〜現在までのスケジュール

  • 6/26~9/18 『I-LAND』放送 …私が観始めたのは8月から
  • 9/18(金)生放送でデビューメンバー7人決定!
  • 9/19(土)初出勤、各SNS開設、初めてのVlive(全世界向け生配信)
  • 9/19~11/29準備期間(この間に推しの誕生日)
  • 11/30(月)デビュー!CD発売・MV・音源解禁
  • 11/30~1/10デビュープロモーション期間
  • 12/31(木)BigHit Label ニューイヤーズイブライブ
  • 1/11〜次回カムバック準備期間
  • 2/6(土)、7(日)初のファンミーティングイベント開催予定

さらりと書きましたが、驚くべきはその「休まなさ」。コンテンツって極力毎日更新することがユーザーを逃さない鉄則ですが、冗談ではなく毎日なにかしらかの更新があるんですよね。毎日Twitterを更新してVlive(Naverが提供する配信アプリ)で生配信して、MVや有料コンテンツを撮影して、さらに1日に10時間以上振り付けと歌の練習をしてたりするんですよ。1日って24時間しかないんだよ…!?ちなみに、各SNSの更新頻度はこんな感じです。

SNSの更新頻度

【本人たち主体更新】

  • Twitter …毎日更新 1日に1~6回

本人たちの発信用(_members)と、公式発信用 (Official)、日本向け(_JP)の3つがある。メンバー用はもうすぐフォロワー200万人を超える!100万人達成が10月の初めなので、こういうペースで増えていくんだなぁと。

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ツイート登場数(投稿したor他の人の投稿写真に写ってる数)を可視化してログにしてるの、我ながら本当に気持ち悪いと思うけど楽しい。

  • Weverse…毎日更新1日2~3回

所属元であるBigHit エンターテイメントが運営するオウンドSNS/プラットフォーム。Twitterよりもブログっぽい文章を載せてくれる。ファンの投稿に時折降臨してコメントする。エナは全体的にファンの投稿をまめに読んでいて、今ファン界隈で流行っていることや使われているタグなど全部把握してる…。

【ちなみにWeverse補足】

アプリ上でテキスト、画像、動画の投稿ができて、ファンとアーティストがコミュニケーションが取れる。UIが良くできていて、他のSNSよりもクローズドな空間なので、ユーザー体験としてだいぶ面白いSNSです。Naverと協業してこのサービス自体をこれから強化してスーパーアプリ化しようとしていて、エンタメ企業の動き方としてとても面白くて好き。Weverseと連携した「Weverse Shop」もあり、グッズや有料オンラインライブも自社完結で販売しています。ただ流通機能は弱い。(配達遅延や入れ忘れなど多々あり、我らの怒りの種。)

  • Tiktok…結構ムラ有り 通常月で月に5~6本だろうか

プロモーション期間は自分たちの曲で踊ってる動画を載せるので多かったね。練習室、宿舎、撮影場所で休憩時間に遊びながら撮ってるんだろうな〜というものばかりで可愛い。ダンスができるって良いなぁ。

  • Vlive…週に1~3回(合計回数 9月4回、10月9回、11月10回、12月6回、1月8回)

KPOPに触れてみて一番びっくりしたのはこれかもしれない。Naverが運営する動画配信サービスなのですが(2015年8月からサービススタート)、まぁいわゆる生配信アプリで、あらゆるアーティストが利用している。食べ姿を放送するモッパンや寝ながら配信するヌッパンなど、コンテンツ内容はアーティストにより様々。驚くべきは、①視聴が無料であるということと②ファン有志によりあらゆる言語に対応した字幕がつくこと。いやこんなの、国の垣根を越えて人気になるわ…こちとらニコニコ動画に月500円課金して月1回配信のゆるい番組とか観てたんですけど。内容も7人全員でゲームをしたり騒いだりする回もあれば、メンバー2人でしっぽり話す回などもありバラエティに富んでて良いのです。1回数十分〜1時間程と長いので、ファンがいい感じに編集した動画がYouTubeに上がってたりします。(黙認されてる。)私的に11月27日配信が神回すぎて、眠れない夜にオルゴールのように流してますね…もう30回ぐらい観てる。

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9/19 長かったI-LANDが終わり初めてのVlive!ようやくコミュニケーションが出来るようになったので嬉しかったなぁ。

【運営側更新】

公式Twitter、Facebook、Instagram、YouTube、Weiboと頻度はマチマチですが、どれも放置されることなく更新され続けており、1日でも気を抜くと置いていかれる不安が常にある。1グループに集中して追っているだけでもこの大変さなのに(もうリズムに慣れましたが)、2グループや他のジャンルと並行して応援してたら多分身も心も保たない。まさに供給攻めだし、ここまで徹底して「途切れさせることなく、無料で」やってこられると、他のジャンルでは物足りない身体に…なってしまうんですよねぇ…。コンテンツ飽和のこの時代、グローバル市場で人間の過処分時間と過処分所得の獲り合いをしているわけですが、ありとあらゆる他ジャンル、国にいる人間の視線を根こそぎこっちに向けさせてやるという気概を感じるんだよな。本当に仕組み化が凄い。内部資料のSNS更新スケジュール一覧が見たい。

ちなみに、無料で間口を広げている分、一度深みにハマるとそこからはずるずると課金する先が出てくるので、ご安心を。やっぱり無料ほど怖いものはないんだよね。(グループ横断的にYouTubeやSNSだけを楽しむ分にはKPOPって天国のようなジャンルだと思います。)

 

ファンができることの範囲が広い

「あちら側から供給されるものを観て楽しんで消化するだけでも溺れそう…息継ぎができない…」と思っていたのも束の間、デビューしてからは特に、もっと忙しい日々が待ち構えていました。KPOPファンがアーティストのためにできること、本当に多いんです。

  • 応援広告

最近日本でも増えてきているらしく、私も耳にしたことがあったのだけど、ファン有志で広告枠を買いつけそのアーティスト/メンバーの広告を掲載することができます。肖像権は勿論あるけど、事務所側も宣伝になるからと黙認しており規制がゆるい。メンバー本人が広告の前で撮影した写真をSNSにアップしてくれたりもする。主にメンバーの誕生日やカムバック(CDリリースをすること)のタイミングで、交通広告やカフェでのサンプリングが行われてます。

↓こちらは10~12月に東京で行われていたもの。ノリとしては日本の同人文化に凄く近いと思う。やる側が楽しそうすぎるので、私もそのうちやろうと思ってます。絶対かわいいのを作る!!

やはり日本人メンバーのニキくんのお誕生日が日本では一番盛り上がってました。ユニカビジョン前の人だかり、感動的だった。「アイドルになったんだねぇ…」と友人と泣いた。

  • 翻訳・宣伝

Vliveのところでも少し書いたけど、アーティスト自身は基本的に韓国語で発信するのだけど、それを即座に翻訳して発信してくれるファン有志の数の多さ。特にTwitterで、彼らのツイートや動画を翻訳して発信してくださるアカウントの皆様、日々いつもありがとうございます…!あと、YouTubeでも、Vliveの面白かった場面だけをカットして編集してアップしてくれる方が多い。コアなファンならともかくとして、新規で入った人や「ちょっと気になる…」という人が要点だけすぐに分かるコンテンツがこんなに溢れてるの(しかもファンがそれを作る文化があるの)、本当に凄いよ。ちなみにこれも宣伝になるので、規制は緩く黙認されている。ただし、転載NGな媒体もあるし、有料コンテンツは勿論だめです。まぁそれでも転載されちゃってるけど。あれどうしたら良いんだろうね。

  • 音盤、音源、再生回数

11月〜12月呪文のように毎日呟いていた。本当に怖かった(システムやなにもかもが)。なにかと言うと、彼らは恐ろしいほどに数字で測られているんですよね。この3つを指標とした「成績」でおおよその人気や他グループとの違い、抱えているファンダムの傾向や属性が分かり、企業もファンも、アーティストを取り巻く全体がこの数字をとても気にしているということ。①音盤=CDの売上枚数・額、②音源=音楽配信サイトでのダウンロード・ストリーミング数、③再生回数=公式MVの再生回数】です。なので私の理解では、音盤が強い:お金を費やすコアファンが多い、音源・再生回数が強い:大衆・一般人気がある、という傾向があり、全てが強いアーティストほど頑強なファンダムを抱えているわけです。

ただ、余程特異な例を除いては、大衆人気ってあとから着いてくるもので、最初のうちはどんなアーティストだってコアファンが支えるものと思うんだけど、この活動が本当に過酷で…!いやまぁ強制されているわけでは勿論無いので、辛いならやらなきゃ良いんだけど、数字の大切さ、解っちゃうじゃないですか。大人だから。だから生まれて初めて睡眠を削って音楽を再生し続けたりしましたね。当日まで動き方がよく解らないながら、12月1日休みにしていた自分がグッジョブ過ぎて泣けました。ちなみにスマホ3台、PC、タブレット、スマートTVとデバイスが沢山あったので助かりました。環境を整えておくの大事!

あと、思い出したので付け足しますが、11月当時言われていたのが「ENHYPENはKPOP新規が多いから戦いかたを知らなくて成績良くないんでは」という説なのだけど、「こんなに見るからに新規を呼び込んでてもそこはそこで評価されないのか…?」と疑問でした。いや、社内的には絶対にガッツポーズなんではと思うけども。蓋を開けてみたら、日本ファンが想像以上に多かったのか音盤の成績(しかも初動)がやたら良いという結果でした。いやぁ良かった…「ここで買うと初週売上に集計されない」とか色々あるからね。(こういう本来客が踏み入れない領域まで考えるのがアイドルファンなんだと身をもって実感しました。)

  • 投票

KPOP、めちゃくちゃ賞レースが多い。え、異常に多い…よね?(日本が異常に少ない&盛り上がっていないだけな可能性もあるのかと思いつつ、)特に年末年始ですが、アーティストが一堂に会する音楽賞が多く、レッドカーペットあり特殊効果ありステージももの凄く豪華!日本でも様々な方法で視聴可能なのだけど、問題は授賞の選考基準。大抵が上記の成績からの選考のようだけど、審査基準に「投票」項目がある賞もありまして。

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私たちの戦場は新人賞。12月半ば〜1月下旬まで狂ったように広告再生しては票を集め投票、後半2週間はきつくなり過ぎて課金投票をしていました。時間を差し出すか、お金を差し出すか、はたまた両方か。

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各ファンダム陣営が戦略を話し合って、国ごとの投票時間とか決めて全世界でそれを実施してるの、なんのゲームか?と興奮した。

途中で辛すぎて「これって本当にやらなきゃいけないの…?」という疑問が頭を過りつつ、本人たちが「この賞が欲しい」と望むなら取らせてあげねばならないので、かなり一生懸命にやってました。結果、取れた。喜んでる姿を見ると辛さなんて一気に忘れますね。(気づき)しかし、ここでファンが広告再生and課金で動かしてしまうお金があるから、運営側は賞レースを止めないんだよなぁぁ!「ノミネート対象グループみんなで一気にやーめた!しませんか?」ってならないかなぁ、ならないよなぁ。なぜならこのファンダム間バトルもKPOPの面白さの一つになってしまってるから…。はぁ、私は来年も別部門で投票活動をしているのでしょう、次回はもっと効率化を図ります。

  • その他

折々のTwitterタグイベントはある、手紙も出せる(プレゼントはNG)。出入り待ちも、まぁうん…なぁ。およそ現在この世に存在するファン活動は全てできるのでは?という気がする。あと、アーティスト名義でファンが寄付や慈善活動をしたりしてますね。コロナ禍の状況でこれなので、本来であれば(オフラインが復活すれば)私が知らない凄いこともっとあるのだと思う...なんだろう、これ以上なにをするのだ...

 

その他、感じたこと箇条書き

  • ファンネーム

日本のアイドルにもみんなにあるのかな?毎日呼び掛けられるので案外うれしい。名称が決まってるとそれだけでコミュニケーションがスムーズですね。ちなみに、BTS先輩はARMY(アミって可愛い)、セブチ先輩はCARAT(キラキラしてて可愛い)、TXT先輩はMOA(ふわふわそうで可愛い)、そして私たちは「ENGENE(エンジン)」です。…個人的には、どの界隈で言ってもちょっと笑いが取れるので気に入ってます。エンジン…馬力を感じて良いよね。10/9に初めてファンネームが発表された時から全世界エンジンの間でTwitter大喜利が始まったのを見て「あ、楽しくやっていけそう」と思いました。本人たちもめっちゃ面白そうに喜んでたね、ブオォォン…(嬉)

  • CDの形態

これももの凄くびっくりしたこと!いえね私は、「ファンに複数買いさせる前提でのCDの存在」に懐疑的で、今どきCDで音楽を聴く人なんて稀だし、よくある周囲に配って布教も結局相手にプラスチックごみを処理させるだけになるんでは…と思ってたんですよ。(CDという一つの作品、音楽を聴く上での音質のクリアさなどの点では勿論アグリーです!)複数買いさせる前提で販売するなら紙とか周囲に宣伝しやすい形でできないものか?と。

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KPOPのCD、ブックレットが着いてくるんですよね…。デビューミニアルバム、70Pの冊子とランダムトレカがセットになって2,000円ちょっとです。え、や安すぎるのでは…?「実質無料」とかそういう精神論ではなく、原価計算したら破格すぎるのでは…?これだと写真集感覚でひとまずビジュアル・世界観だけでも手間なく見てもらえるので配りやすい。(一冊がなかなかのボリュームがあるので、部屋で恐ろしく場所を取るという欠点がありますが…私も次カムバまでに家にある余剰分どうにかしないと)

  • ヨントン(オンライン通話会)

CDを買うと当たる(真理)。日本向けを2回経験しましたが、苦手だわ…。しかしオンラインであるが故に、なにかを創って相手に見せたりできるところが良いと思います。ただ、ヨントンの様子が画面収録してSNSにアップされる(これも容認されてる)ために、感情と金額と運の狭間でファンが病む地獄の要因となっている。いやこの感情はオタクとしか分かり合えないんですけど…「ライブをやっていたら私はヨントンになんてお金を費やさない」と呻きつつも、なんだかまだ暫く付き合わなきゃならなそうで辛い。

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12/26 9/18のデビューメンバー決定から100日記念日にヨントンをしたので、お祝い用に作って見せた。

  • 「お金をかけてもらってる」安心感

11月30日デビューで、ちょうど年末年始の大型音楽番組と重なる時期なので(勿論狙って時期設定したでしょうが)、デビューから数日で本人たちが夢に見ていたであろう大舞台に立つ様子を立て続けに観られて楽しかったです。「こんなに気合を入れるものなんだ…!」と驚いたのが、各ショー用に異なるパターンのダンスブレイクや見せ場を準備していること。この子達、本当何時間練習しているんだろう…。なので毎回ドキドキで、新しいシーンが映るたびにTwitterではしゃいで、年末年始凄く楽しかった思い出。音楽番組=ショー演出の見本市って感じ。あと、レッドカーペットで毎回ハイブランドの衣装を着せてもらっていたのが本当〜に嬉しかった!ハイブラに興奮する人間なので…うちの子たち、スーツが似合うんだよなまた。個人的にはTMAで着ていたサンローランが凄く好きでした。

youtu.be

冒頭で話していた元フィギュアスケーターのソンフン 、デビュー後すぐプリズムショーを披露してしまったので良ければ観てください。1:05あたりから〜

あとエナは宿舎も綺麗。(KPOPグループは上記の驚異的スケジュールを実現・メンバーをきちんと管理するため、大概はグループ単位で一つの宿舎で生活を共にします。各グループの宿舎映像を見るのも楽しい。)寝室こそ、1つの部屋に二段ベットを4つ置いてみんなで一緒に寝ているけれど、全体平米数が大きくて細部が豪華で、これ都内23区だったら家賃50〜60万くらいか...?という感じ。最初からこんなに良い宿舎を用意してもらえてるのも、今が会社に潤沢に資金があるタイミングだからで、ひとえに先輩方とそのファンの皆様のおかげだ...と思うと本当に足を向けられて寝られないです。私、これから出会う友人が所属レーベルの先輩方のファンだったりした場合は、問答無用で一杯奢らせていただきますね。初期中期のARMYさんだったら肩を揉ませていただきます...。うぅ会社に入るタイミングが実はわりと重要なの、アイドルも一般社会人も同じだなぁ。あとどこまで戦略か考えたくないけどENGENEは「ここまでお金を掛けられたら申し訳ないです無理です払います...」みたいな精神になってる人も多いと思うので(私もそう)、アーティストにガンガンお金を投下していくスタイル、当たってると思います。

  • 日本市場の大きさ、特異性

これだけKPOPが文化として醸成されていてショーステージのレベルが高くても、それでも日本と韓国の音楽市場を比べると4倍の差があるわけで(人口は2.4倍)、ここで生きていると自覚がしづらいけどエンタメに対して本当に巨額が動いている市場なんだよなぁ。KPOPの日本(海外現地)ローカライズ戦略も今話題だけど、そりゃこの市場狙うわと思う。老若男女みんなハマってしまったらお金を注ぎ込む可能性があり、そこに対して社会的な目ももはや厳しくなく。そしてマジでCDを好きすぎ、買いすぎだよね。売れるから売られてるんだって解ってるんだけど、買っちゃう。はう。

  • 職業としてのアイドル観

『I-LAND』を観ながら、どんどんこの子達にハマっている自覚が湧いている時にちょっと抗いたくて「KPOP 過酷さ」のような検索ワードで相当色々な情報を得たけど、改めて過酷な職業だなと。恐ろしく厳しい競争に晒される練習生活と、デビューした後のスケジュール・労働環境(ビッヒはアーティストに優しいのだと感じるけどそれでも)、スポーツ選手と同じようなキャリアの不確定さ、慢性的な高次元ストレスと、あとそもそもそれに耐えられるようにメンタル訓練されていることとか、恐ろしすぎて「なんでこの職業になりたいと思ってしまえるのかなぁ…」と勝手にウゥとなっていた時期もあったのですが、答えはずっと彼ら自身が言っていて「音楽を愛していてステージに立ちたいから」だと。人生を懸けて挑んでいる夢だと言われてしまうと、なんかもう応援するしかないよねぇと思う。彼らが捧げているものの重さを思うと、ファン側の献身性がどんどん上がっていくのも道理だよなと。

どのグループもそうなんだと思うけど、本当にもう「幸せであれ」と願うよね。今日1日が穏やかあれ、この先の人生が幸せであれ。祈りのように「デビューの時の楽屋の映像を撮ったから7年後に観よう」「この先もずっと7人でやっていこうね」「90歳になってもGiven-Takenやろう」と言っているのを聞いて、もうちょっと泣きそうな気持ちになってるのがいやで。永遠なんて無いのに、ずっとを祈りたくなる。楽しくやっていこうね。

 

こんな感じで、結構短期間でどっぷりいってしまった気がしないでもないけど、とても楽しくやってます。読んで頂いたら分かると思うのですが、本人たちを愛してしまったという大前提があるけど、マイファーストアイドル、マイファーストKPOPゆえに、カルチャーとビジネスの仕組みがおもしろ!?と思って、ハマってしまったのも多分にあります。

ここ最近またKPOPが盛り上がってるの、勿論運が味方をした要素もあるけれど、一番大きな要因は上に挙げたビジネス的な上手さ・オンラインタッチポイントを戦略的に増やしてきたことが、コロナの状況にがっちりとハマったからだと思うし、なにより今おこなわれている「この機にグローバル攻勢をかけよう」の動きも面白い。私は別にKPOPをおすすめするつもりもエナを布教するつもりもあんまり無いんですけど、「ここのビジネスが今面白いんですよ!」は結構大声で言いたい。だって、今世界一SNS戦略が上手いエンタメ企業のやりかたを、一番動きが活発な新人アイドルを追うことで全身に浴びている気がする。今、ここが、楽しいですよ。

 

ずいぶん長くなってしまいましたが、言いたかったことがあらかた言えてスッキリしました。今度はもっとメンバーの話とかしたい。好きなケミ、語りたい…!

ではでは、ここまで読んでくださりありがとうございました。アンニョーン!