エンタメ至上主義

迷ったら楽しいほうに舵を切る人生

なつやすみの初日

夏ですね。連日太陽の頑張りがえげつない。実をいうといま現在フリーランスで働いているので(このブログで初めて言う気がする!)、厳密に夏休みを定めておらず、毎日働いたり休んだりのらりくらりと生きているナウなのですが、この真夏感、気温、日差し、空気、どこかに出掛けたいような、永遠に家に引きこもっていたいような。

2020年8月現在の日々の過ごし方は、人によってスタンスが違うと思うし、おそらくあらゆる物事をカバーする「正解」は存在しない。個人的なスタンスとしては、都内であれば諸々の対策をした上でお出かけOK。ただし、大人数が集まるような場所には極力足を運ばない、高齢者の多いエリアや施設(ジムなど)には行かない、そして人の行動には口を出さない。粛々と過ごして、時折好きなものにお金を費やす、そんな生活をしています。今日はそんな、夏の日記。

 

先日のブログに書いた元上司とのドライブに行ってきたよ。約3年半ぶりにお会いしました。新卒で入社した会社、尊敬する上司、憧れの仕事…だったのですが、25歳の私は結構限界的な辞め方をしてしまったため「会った瞬間に頭を下げねば…!」と気負い挑んだのですが、この日自宅最寄りまで迎えにきてくれた元上司(と濱ちゃん)があまりにも当時と変わらない態度、雰囲気、話し方だったため、ついさっきコンビニで仕入れたアイスコーヒーを「どうぞ!」と元気よく渡すことで、私たちの再会はあっけなくスタートを切ってしまった。

「とりあえずの立川IKEA」に向かうレンジローバーのなか、話題は最近のエンタメ・イベント業界について、時事ネタ、最近流行のコンテンツ…などなど、たわいもない話と楽しくも切ない話を沢山聞いた。最近のイベント業界、まぁジャンルにも寄ると思うけど世間認知ほどは悲惨じゃない。切ない話も多いけどね。

人もまばらなIKEAで3人でぐるぐる家具を見て(やはりワークスペースコーナーとアウトドアコーナーが賑わってました)、ソフトクリームを食べて、暫くドライブをして、そのまま都内に戻り中目黒で少しだけ飲んで解散。本当にね、あの頃と何ひとつ変わっていなくて、変な錯覚に落ち入りそうだった。私にはもう、会っていなかった年月相応分の思い出も経験も老いも刻まれている筈なのに、なんだかずっと一緒に仕事をしてきたような そんな気持ちになってしまって。いろんな人間に同じような感情を与え続けて生きてきたこの人は生粋の人たらしで、だからこそ、浮き沈みの激しい業界の第一線で20数年やれてこれてるんだろうけれど。

私は人と仲良くなるのが好きでコミュニケーションが好きだけど、その割には人に対しての警戒心も強くて。自分と他人の境界線がハッキリしているので、どんなに仲の良い相手でも、意識して影響をされにいくことはあれど、無意識に感化されることはほとんどない。同じような意見・境遇の人間で寄り集まると、無意識的に考えが凝り固まるので、それを防ぐために意識していろんな人と付き合うようにしているほど、「他人からの影響」に対する警戒心が強い。なのに、この元上司からは、もの凄く人生に、人生観に影響を受けている。

一緒に働いていた当時はそのスキル(?)を単に「カリスマ性」だと表現していたのだけど、半日一緒に過ごしただけでブワァっとまた気持ちが蘇りどうしようもなく強烈に惹きつけられるのって、それはもう一種の「魔力」だよなと思う。「劇薬」だなとも思う。

なんにせよ、人生でそんな人に出逢えたことは素晴らしいことだ、と今なら言える。ここまで強く「この人の下で働きたい」と他人に思わせる人間ってね、良くも悪くも人の人生を左右しまくるんですよ。10年、15年一緒に働いて最終的には身体を壊してしまう人も見たし、影響を受けすぎて悩む人もいる。25歳当時の私は「これを手放して良いのか」、心の底から、熱で脳の回路が変わってしまいそうなほどに悩んだけど、今は100%正しかったと思っている。この日にようやくそう思えた気がする。

そのまま3人で少しだけ目黒川沿いを散歩して、「また遊びにこいよ!」と言われて別れた。なんだか夢みたいな夏の一日だった。

 

 

コスメも服も、もはや最近では家の中のものもあまり買わず、遠出もできず、東京で過ごす夏。なんというかまぁ、慣れましたよね。そもそも私はあまりモノ消費をせず経験にお金を払う人間だったので、後者が大きく制限されたコロナ禍、「浮いた時間とお金をどう回すのが自分にとっても社会・経済にとっても良いのだろう?」と悩んでいたんだと思う。結果として、やっぱりいきなりモノ消費には比率が傾かないんだよね。なので、とにかく今は外食にお金を費やしたり、舞台やライブの配信を観たり電子書籍を購入したり…と実はこれまでと大きく変わらない生活スタイルに戻ってきています。

自分のことは粛々とやるしかないし、人間は目の届く範囲にしか手を伸ばすことはできない。好きでたまらないもの、なくなってしまったら困るものには必死で目を向けながら、変に萎縮もせず気張りもせずに過ごしていこうと思います。

 

 

8月11日。刀剣乱舞「大演練」をやるはずだった日。ミュージカル『刀剣乱舞』と舞台『刀剣乱舞』の公式邂逅点。当初予定では、東京ドームで5万人の観客を集めて大々的におこなうつもりだったものが(なんとユーミンをゲストに呼ぼうとしていたらしい) 無観客での実施・配信 中止・ただしキャストスケジュールを押さえているためスタジオ・Zoomを利用しての配信番組を実施 に様変わりした。(名称も「大演練 控えの間」と改めて、いつか実施する大演練の準備回的な位置付けになった)

もの凄く賢明な判断だったと思います。社会的なことや公衆衛生的なこともあるし、なにより無観客実施をした場合、視聴者数(配信購入者数)+グッズ売り上げで利益を出すのだけど、前者のリスクを取った上であまり勝てる算段がつかない気がする。やっぱりリアルな現場に行ってこそ動く経済ってありますよね。グッズ、現場にいかないと買う気にならないもんな〜〜〜

個人的には配信番組もすごく楽しかった。大勢でわちゃわちゃしているコンテンツが好き+ミュージカルもステージも好きなので、交わりそうで接点のなかった2つの作品のキャストがZoom越しとはいえ同じ画面の中で会話をして一つの番組を作っているだけで、かなり胸が熱かったです。ステ三日月宗近役の鈴木拡樹くんの志も言葉も熱かったね。鈴木拡樹という人間を知ってもう9年ほどになるのに、なんだか本当にここ最近の拡樹くんが好きで。30歳を過ぎてから、特にこの3~4年で本人が急激に自己開示を始めたというのもあるのですが、どんどん「今考えていること」を表に出して言葉と行動で道を切り開いているので、共感も尊敬もするし、頼もしく愛おしい。そして何より見ていてワクワクする。戦国鍋のときよりも弱虫ペダルのときよりも、それを経て2.5次元ブームを支えてきた今の鈴木拡樹がもの凄く好きですね。

配信番組は楽しかったし、今秋のミュ『幕末天狼傳』も年明けのステ『大阪冬の陣・夏の陣』も楽しみなのですが、刀剣乱舞-ONLINE-自体が今回の記念企画としておこなった【62振(今回のイベントに参加したキャストが演じるキャラクター数)プレゼントキャンペーン】って企画の反響的にはどんなものなんだろう?

ソーシャルゲームが一番気にしなければいけないKPIって「新規のユーザーを増やすこと」だと思うし、これまでも様々なメディアミックスに乗じて【今ゲームを始めると作品に出ている刀剣XX振をプレゼント!キャンペーン】をやってましたが、現状のキャラクター数が90のなか、そのうちの62を最初からあげてしまう(本来はお金と時間を使って徐々に集めていく)って、大盤振る舞いを超えてさすがに意味が分からなくないか!?新規ユーザー的にはもはやお得を感じにくい数な気がするし、既存ユーザー的にはどう考えても複雑なのでは…(ちなみに既存ユーザーにも同じものがプレゼントされるので一応プラス要素ではあります)。「目当てのキャラクターを出せるか否か」って刀剣乱舞の数少ないゲーム的な楽しみの一つだったのでは。

私はもともとゲームを全くやらない人間なので、「ソシャゲマーケ…よく分からん!!!」となりました。でも、DMMがこれで良しと判断するんだものね。今後の展開が気になります。

 

 

ニュースを見ていると、どうしても見たくないものが目に入ってしまうので、7月の半ばからTVもネットもニュース番組にはアクセスしないようにしている。現在日本社会で一番速報性が高いのはTwitterだし、必要な情報は自分でピンポイントでアクセスして得ているので全く問題ない。

そして、香港とレバノンとモーリシャスの件、とても心が痛いです。自分にはなにもできないのも心苦しいし、下手にネット上で言及もできず、なのに情報だけは逐一追って色々なことを考えてしまうので、自分の狭い脳味噌の中で動き回って動きようがなくて落ち込んでしまう。こういう問題を国の垣根を超えて、当事者意識を持って考えられる時代になっていくはずだったのに、そういうところにもブレーキがかかってしまった気がするよね。苦しいし辛いな。この気持ちだけをとりあえず書き残しておく。

 

 

仕事の話。コロナ禍で自分の仕事と人生、身の振り方・立ち回り方を考えていない人などおそらくいないと思うのですが、ちょっと色々考えてしまうよね。

そもそもフリーランスになったのが、コロナウイルスの流行とほぼ同時期よーいドンだったので、実はあんまり影響を受けていないというか影響を受け過ぎてて気にならないというか…笑 ありがたいことに生活できるだけの仕事はあるのですが、これからの事はどうしたって考えてしまう。友人とよく話すのが「このままリモートワークが長引くなら、2〜3年東京郊外か地方都市に引っ越す?」だし「今年のうちに転職しておく?」だったりもする。どちらも自分の中の決めの問題だし、思いきりが必要。しかし、ずるずると時間だけは過ぎていくのである。う〜〜

言ってしまうと、ここにもきっと「正解」なんてものは存在しなくて、ただ「選んだほうを正しかったと思えるように頑張る」のみなんだよね。ただ、「選ぶ」ということがこれまで以上に途方もなく大変。なぜなら、一面では選択肢が狭まってしまったし、もう一方では広がってしまったから。「30代を目前に控えて地方移住を検討する自分」なんてものは去年までは想像もしてなかったよ。今日も明日もきっと悩んでいるけれど、状況を柔軟に咀嚼して「自分が望んでいるもの」をきちんと選びたいな。

 

ちなみにフリーになったので最後に宣言だけしておくと、なにかご相談ありましたら気軽にコンタクトくださいませ。笑(ご連絡先:07250226no⭐︎gmail.com )

今メインではWebメディアのディレクションをやったり記事を書いたりしているのですが、基本的にずっと広告畑にいるので、広告案件にポンと放り込まれることも多いです。ディレクションもするしもっと細かい地味な作業も得意。SNSの運用もするし、イベント運営もするよ。いや本当、20代をかけてWebとリアルの両方ができるキャリア形成をしたのに後者があと数年は元気じゃないのまじでつらい(本音)。…はい、なにか人手が足りない案件などありましたら是非お声がけくださいませ。ライティングももっと頑張りたい〜!

あぁ、ブログで話せてすっきりした。そもそもフリーランス になる選択をしたのが、「この年齢のうちに関わる仕事のバリエーションを広げておきたい」という理由が大きかったので、あらゆるところで種まきをしたいなと思っていたのです。人生はどこでどう繋がって、形になるか分からないから。

 

すごく長くなってしまいましたが、最後まで読んでくださってありがとうございます。皆様よい夏休みを!