ブログを読むのが大好き。なんでもござれというタイプではなくて、好きな文章のストライクゾーンは実は結構狭いのだけど(文章の上手い下手ではなく好みの問題。素直で自己完結してる文章が好き。)、一度「この人の書くもの好き!!」と思ってしまうとひたすらに読み尽くすタイプ。しつこいくらいに何度も何度も読みます。偶然書いた本人にお会いする機会があったら「○年○月に書いてたあのエピソードの…」と話を振れてしまうんじゃないかなと思うぐらい。笑
はや10年以上読み続けているブログもいくつかあって、でも一度もメッセージなどを送ったことはなくて。ご本人の知らないところで、私はその人の人生の一端をずっと見守り続けていて、それって結構すごいことだよなと思う。学生時代のバイトやどんな人と付き合っていたか、20代前半でどんな悩みを抱えていたか、大まかな家族構成、友人関係、そんな人生の一端。知っているからどうするでもどうなるでもなく、会ったこともない他人の生活を見せてもらって勝手に楽しませてもらって、なんだか友情のような親しみさえ感じてしまっている。各SNSも良いだけやってきているけど、SNSだけだとここまでの気持ちにはならないのでやっぱり思考そのまま流しの長文を書き・読み続けるブログという形式が良いのだろうなぁ。本当は親しい人たちのなんでもない日記ももっと読みたいと思っているので、ブログブームよ、また来い。
好きなブログ、考えてみたけどざっとこんな感じかなぁ。
■田中里奈 Official Blog
読者モデル、インフルエンサー、プロデューサー…?の田中里奈ちゃん。前に他の記事でも書きましたが、私は「青文字系読者モデル」全盛期に高校生〜大学生で熱心に彼女たちを追っていて。青文字読モちゃんたちのブログはほぼ全員分、毎日読んでたんじゃないかなぁと思うけど、やっぱり里奈ちゃんはマメで文章表現が上手。商品紹介なんかでも痒いところに手が届くというか丁寧に情報を拾って伝えてくれるんだよね。当時から明るい文章で写真も多めに毎日更新してくれるのが嬉しかったなぁ。「更新されたかな?」と日に何度もワクワクしながらブログを覗きにいってました。今の里奈ちゃんはプロデューサー業・兼、インスタグラマーや旅系ブロガーさんも数多居れど、日本に拠点を置いてこんな頻度で旅してる人他に見たことないよ!というぐらい世界各地に旅に出てる人なので、旅行系記事がすごく面白いです。里奈ちゃんは昔から大学に通って読者モデル業も全力でやって勉強も恋もバイトもして…という人で、彼女に影響されて予定詰め込み癖ができあがっちゃった人少なくないんじゃないかなぁ。私も間違いなくその一人です。大学生当時のブログも奇跡的にまだ残っているのでそちらも貼る。
当時の、部活動のように毎日原宿で読モ仲間とわちゃわちゃしてる感じ、見てて本当に楽しいんだよね。憧れだったし、今だって憧れてるよ。
■赤埴奈津子 Official Blog 「Hani life」
通称ハニちゃん。ハニちゃんも元読者モデルで、今はフード&テーブルコーディネーターかな?ハニちゃんブログで好きなのはなんと言っても2013年から一年間のフランスワーホリ留学の日々!社会人で、務めていた仕事(イプサのBAさん)を一旦辞めて単身フランスのモンペリエで過ごす日々を綴っています。
案外全く順風満帆ではなくて、渡航してから数ヶ月住居が見つからなくて知り合いの家を転々としたり、言語がペラペラではないから数人で食事をする時は空気になるよう気配を消したり…そういう上手くいかない日常もそのまま残してくれるところが凄く好きなの。ハニちゃんは今でも毎日のようにブログを更新してくれるので毎日見にいってるんだけど、それでも定期的にこのフランス記事を読み返しちゃう。なにかを辞める&始める人の決心は、もう本当に尊いよね。勇気をもらえます。
■羊男のドーナツ
『ミツコスメ』や『ピーナツバターサンドイッチ』でお馴染みの漫画家、ミツコさんのブログ。更新頻度はそれほど多くはないのだけどとにかく文章が好き。一緒に呑んだら多分気が合うだろうな〜と勝手に思っている。笑 そしてこれはインターネットの怖い話なんですが、私ミツコさんが中学生の時に運営していたイラストサイトを当時覗いてたんだよね、BUMPのイラストを載せてたやつ。
気づいたのはわりと最近のことなんですが、ジオシティーズのサービス終了に伴い当時載せていたイラストの一部を掲載されててハッ!と気づいた。いや、インターネットも世の中も日本も狭いですね。個人サイト巡回時代も懐かしいな〜。個人サイトもまた流行ると良いよ…。
■うろんに雑記
『Working!!』でお馴染みの漫画家、高津カリノ先生のブログ。まじで雑記。ゆるりと札幌生活。漫画家の日常をこんなに覗き見れる日記もなかなかないのではないだろうか…?漫画家って本当に深夜にネーム描くんですねヒャッホウ!って感じです。がはこ先生いつまでも元気でいてくれ。
上で個人サイトの話をしたので一緒に言ってしまうけど、がはこ先生は個人サイト文化も守ってくれる神の一人。WEB掲載漫画→商業誌(ヤングガンガン)掲載→アニメ化というインターネット時代の売れ方をされているが、がはこ先生はとにかく描くことが好きなんだろうな(じゃないと無理でしょこの更新頻度)という方なので、発表の場としてのこの城を永遠に守ってほしい。永遠にお供する。どの作品も好きだけど特にW!!猫組が好きです。あださゆ…
■ジェーン・スーは日本人です。
もはや更新されることはないのだけど、たびたび覗きにいく。コラムニストのジェーン・スーさんが2014年までやっていたブログです。「東京生まれ東京育ちが地方出身者から授かる恩恵と毒」が特に好き。テレビのチャンネルが5つまでしかなくて『笑っていいとも!』が夕方に放送されるような地方出身の私なので、東京出身者に対する毒を腹の中にこれでもかと抱えているわけですが、仮想敵であるところの東京人からこんなことを言われたら好きになっちゃうでしょう。
地方出身の友達が「東京はみんなのもの」と言ったことがあります。
これには大変驚きました。
「いろいろしがらみあるけど、やっぱり落ち着ける地元」を残したまま、
東京でやりたい放題やりやがって。
私たちには処女地がないというのに、なんだそれは。
この一文を見てほくそ笑みたいがためにブログを覗きに行っているのかも。
■おおたうに「うにっき」「Cherry Coke」
イラストレーターのおおたうにさんの日記。書籍化した『うにっき』は全部持っていて、大学の頃長風呂のお供にバスルームに持ち込む本の定番だったな〜。(時間があり余っていたため毎日1~2時間は湯船に浸かる日々を送ってた。)うにっき、ファッション観において沢山の影響を受けています。自分自身がときめく格好をする、色と色の組み合わせを恐れない、ハイブランドやヴィンテージも怖がらずに身につけてみる。「日々なにを着るか」は明確に「自分はどういう人間なのか」を表現するための手段である。そして表現って積み重ねだよね。どんな人間なのか、なにが好きなのか、なにが嫌いなのか。何歳になったとて自分の好きな格好をしたいな。うにっきを読んでいるとますますそういう気分になる。
■ニューヨークで考え中
漫画家・アーティストの近藤聡乃さんのコミックエッセイ。ニューヨークでの日々を描いた雑記…ですが、日々の細かな出来事への目のつけどころが本当に素敵。これぞエッセイ。(エッセイが好きで沢山読んでるんだけど最近はあまりそれらしい新著がないんだよな。「実録」っぽいノリのものが世の中に増えてしまった。)連載当初では「友人」として紹介されていた男性が、いつしか「恋人」になり「夫」になる過程を自然と見れてしまったのも感慨深くて嬉しい。旦那さんの「はじめてのにほんご」シリーズが好きです。また、最新の更新だとニューヨークでの新型コロナウイルスの状況なんかも描かれています。
話は変わりますが、今日イタリア在住の日本人の方が書いたイタリアでの日々の状況をまとめたブログを読んだ。毎日の記録をまとめたものだけど、各国が先の見えない状況なので、他国に住む人から見た現地情報とてもありがたい。私も未来の私のために今の状況をまとめようかな…と思いました。だってSARSも新型インフルエンザの時も確かに自我を持った年齢だった筈なのになにも覚えておらず、当時の日本社会がどんな対応をしていたのかすぐに判るものがなにも手元にないんだもん。過去例を見ると10年前後の周期で同じようなことは起きるのだろうし自分の備忘として今回のことは書き残そう。と、決めました。
■myheartbeat
ここ数年間私の心を一等掴んで離さない女性、『バチェラー・ジャパン』シーズン2に出演した小口那奈子さんのブログ。ブログをやっているのは知らなかった方が多いんじゃないかな。それもその筈、本人があまり告知していない。SNSのプロフィール欄にも掲載してないし本人が運営されているECサイトにもリンクされていない。じゃあどうやって知ったかというと、Instagramの特定投稿の文章欄に「ブログにまとめたよ〜!」とリンクが貼ってあったんですね。私が知る限りはそこにしかURLが載っていないので、当初ついついブックマークをするのを忘れてた期間は毎回その投稿を探してURLをコピーして検索してた。ここにリンクを貼れてひと安心です。ある種のクラウドバックアップ…!小口さん、バチェラーが終わった後に留学して結婚して今はフリーランスをしながら中国の青島に住んでるんだよね。そのあたりの人生の思いきりの良さや思考や、賢さ、たくましさが本当に好きなんですよね。気付いたら海外にいたり、かと思えば日本に帰ってきてたり。小口さんの旅は永遠に終わらないのだろうな。
■岡宮来夢 オフィシャルブログ
(ごめんなさい、月額500円の有料サイトです。)趣味柄、男性俳優のブログをめちゃくちゃ沢山読んでる…というか俳優ってファンとのコミュニケーションツールの一つとしてブログをやっている率が他の芸能ジャンルと比べて異常に高いんですよ。なのでいっぱい読めて嬉しい!「何をしているか知っている人」の個人ブログを沢山読めること、俳優を好きで良かったことの一つです。そんなわけで色々読んでるんだけど、私「ひとを好きになる決め手」がブログであることが多いんですよね。年末からハマってしまった…と方々にお話ししている岡宮来夢くんも、きっかけは勿論演技や才能や本人の人生のドラマ性だったりなんだけど、「あ、私この人のこと物凄く好きだ」と思った決め手はこのブログなんです。まず長文を定期的に書けるというマメさと、告知や舞台後の感想など要所のタイミングを外さない賢さと、心のうちのさらけ出しっぷり。笑 印象的だったのが「1年単位で人生のスケジュール(目標)を作ってみたんだけど、50歳の時にはこうなりたいと思ってます。」と書いていたこと。ちゃんとファンに夢を語ってくれる俳優さんなんですよね。(しかもクローズドなブログでね。)役者って自分の生き様を観客に見せる商売だと思ってるんだけど、ちゃんと言葉で自分を表現できる人は強いと思う。このブログに書いてた夢が実現する日がいつか来るのかなと、これからの彼の人生を応援しながら見られることが本当に楽しみです。
■清水尋也 公式ブログ
清水尋也くん。『渇き。』のボク、『ちはやふる』の須藤さん、『ホットギミック』の亮輝。個人的には、本人を追いかけていなくとも気になる邦画を観に映画館に行けば逢える人、清水尋也くんが3月からLINE BLOGを始めました。これがまぁ…文章が上手いんですよね。読み終わったあと咄嗟に「黒船…」という言葉が頭をよぎったほど。(「なんか凄いの来ちゃった…!」という感情のイメージ画像が未だに黒船である自分が本当にいやです。)3月12日にスタートして既に3回更新しているということは多分ブログ更新が苦じゃないのだろうなと勝手に期待。
毎日更新する子たちもいるのよ
「ブログ毎日更新」って凄いですよね。冷静に考えると、TwitterやInstagramを毎日UPするのは案外たやすいのだからその1ネタ分をブログに持ってきたらいい話なんだけど、そうは言ってもなかなかできない。でもこれが頑張っている俳優たち結構いるんだな。
ブログって本人と読み手とのクローズドメディアだから芸能業とは相性がいいよね。特に舞台俳優は「この作品公演期間中にどんな日々を過ごしてたか、なにを考えてたのか知りたい」と観客がデフォで思ってるので、リアルな活動に加えて、オンライン上での書く・読むを通してもコミュニケーションが強化されるのだ。SNSしかやっていない俳優、みんなブログもやってくれ〜!Twitterを遡るのは大変だから。
■村井良大 オフィシャルブログ
最後に、「私の推し」こと村井良大さん。ド重いブログの書き手。一つの舞台や映像作品が終わるたびにその時々の気持ちを綴った長文ブログを上げてくるんだけど、それを読むたびに「私はこの人のことが大好きだな…」と思うんですよね。好きな俳優が長文ブログの書き手である幸運よ。←この嬉しさは誰かのファンをやってことがある人にしか分からないと思うんだけど、本当ね気持ちを教えてもらえるのが一番嬉しいからね。舞台に通って、千秋楽後のブログ更新を待つまでのあの時間、更新通知とともにすぐにページに飛んで急いで文章を追って。コメントを書くのが苦手なので一度も書いたことがなかったけど(そういう感想も全部手紙のほうに書いてた)、本当に全部楽しかったな。
そんな村井さん。3月から所属事務所が変わりましてそれに伴い3/26付でブログもクローズすることに。代わりに最近なんとTwitterを始めたんですよね。SNSなんて一生やらない人だと思っていただけにびっくりしすぎて暫く偽者かと思ってた。笑 めちゃくちゃ寂しい&今大急ぎでスクショやらコピペやらをしておりますが、本当に楽しい日々だったのでここに残します。一番読み返してる『舞台弱虫ペダル』の千秋楽後の記事、当時いの一番にアクセスしていいね1ゲットしたこと忘れないわ。
軽く書くつもりだったのに、リンクを貼るたびについつい読み込んでしまっていつもの記事の数倍の時間がかかってしまった。ちょうど今日Twitterで「#私を構成する5つのマンガ」というタグがバズっていたけど、マンガ、映画、ドラマや音楽なんかと違ってブログってなかなかそんなふうに振り返る機会もないと思うので、改めて書いてみて良かったです。多分私はいろいろな作品から受けた影響と同じくらい、色んな人のブログから影響を受けて生きてきたので。そして御礼を言うことも好きだ!と主張することもないままにただただずっと読んできたので、自分のブログという場だけどこうして愛を語れて良かったな。文化を盛り上げるという意味で、読ませてもらったことのお礼は書くことな気がしている。ブログブームよ、また来い。(何度も言う。)