エンタメ至上主義

迷ったら楽しいほうに舵を切る人生

私たちは世界を変えることが

話題沸騰中、カンヌ国際映画祭パルムドール、米アカデミー賞ノミネート作品、『パラサイト 半地下の家族』を観てきた。

www.parasite-mv.jp

やられました。食らいました。文句なしにここ数年のうちに観た映画の中で一番面白かった…。(不満を挟む余地がないほど完璧な作りなので、エンドロールを眺めながら「吉沢亮の桃プロモーションはやっぱりどういうことだったんだ…」とそういう細かな外側の話を悶々と考えていたほど。)

文句なしに面白い作品で、これだけ話題になっているところ今さらアレだけど友人たちにも「観て!」と布教したいところ。ただ、「一緒にもう一度観られるか?」と考えると逡巡してしまう。なぜなら、この作品で描かれている「人間の本質や経済格差の描写があまりにもリアルだから」です。明確な悪人はおらず登場人物は皆どちらかというと気の良い身近に居るような人間なのにも関わらず、物語は最悪の方向に向かってしまうから。なにが悪いかと言ったらそうさせてしまう社会が悪い。でも、そんな世界を変えることも、脱出することも、違う自分になることもできない。それがあまりにもリアルだから。地続きの現実に打ちのめされてしまうから、すぐにもう一度観ることはできなさそうです。

年末に『バッド・ジーニアス』を観たときも同種の打ちのめされ方をしたんだよな…。

maxam.jp

こちらの方が(個人的には)もっと描写がえげつなく、最終的には貧困層の秀才たちが富裕層の劣等生たちに一方的に搾取されるのですが、高校生という設定もありそれがどこまでも無邪気に行われるんですよ。グレースのあの可愛い泣き顔を見たか?邪気があるほうがまだ救いがあるわ。

どちらの作品も、普段我々が目を逸らしている、でも確かにそこに横たわっていることを知っている問題を真っ向から取り上げて、突き付けている。そして広く世界中の人間に突き刺さっている。私はそれが希望だと思います。

 

anond.hatelabo.jp

上の2本の映画を観たあと、久しぶりにこの記事のことを思い出しました。

私たちが知らないところで今日も世界は分断されていて、それぞれの世界は簡単には交わらない。お互いの日常を知ることもできない。悲しきかな事実ですよね。

でもインターネットを通じてこうして知識を得て、映画を観て打ちのめされて。知って、想像して、考える。苦しくてたまらないけど、確かに今一歩を踏み抜いているんだと思う。目を逸らす事も興味を持たないことも簡単だけど、確かに今世界中でみんなが「観て」いるのなら、それは多分きっと希望なんですよ。

いやもう本当、みんなで幸せになりたいな。シェアして議論して色んなことを良くしたい。誰かの椅子を奪うことなく私だって座りたい。とりあえず社会にも政治にも参加をしなきゃな。

 

*ちなみに私は地方出身なので最後のエントリに書かれていることは完全に「わかります」。タイトルは低学歴と高学歴だけど、それは縦軸の話で、横軸として地方・都会の地域格差問題も絡まってますよね。

*『ジョーカー』と『万引き家族』はまだ観ていない。観なきゃね…